当院の妊娠相談・不妊治療の特徴
1年以内の妊娠を目指して、丁寧なカウンセリングと食事指導による体質改善で、妊娠しやすい身体づくりをトータルサポートしています。
当院では、基礎体温表をチェックしながら、ホルモン検査や抗ミューラー管検査(AMH)、エコーによるタイミング治療を実施しています。
不妊症について
妊娠を希望している夫婦が自然な夫婦生活を送れば、1年で8割以上の割合で妊娠するとされています。妊娠を希望している夫婦が1年以上妊娠しない場合、不妊症の可能性があります。
当院では、患者さんのご希望や不安などに寄り添いながら、タイミング療法・排卵誘発など適切な治療を提案しています。
不妊症の原因
不妊の原因はさまざまで、女性側が原因である場合、男性側に原因がある場合、また男性女性両方に原因がある場合があります。さらに、ライフスタイルや生活習慣、免疫の相性、過度なストレスなどが影響していることもあり、タイミングを逸して妊娠しにくくなっているケースも考えられます。
妊娠しやすい排卵日に合わせるタイミング法などを活用し、生理周期に合わせた治療も丁寧に行っています。
検査
月経周期が正常であるか、排卵の有無、卵巣機能異常の有無などを調べていきます。基礎体温表の記録を行い、記録から問題を見つけたら必要な検査を行います。また、血液検査・超音波検査・内診などで子宮・卵管・卵巣の状態を診ていきます。さらに、感染症や子宮内膜炎・子宮筋腫の有無を調べます。早い妊娠を望むために、現段階で可能な治療を早速進めていきます。
基礎体温
朝目覚めたら起き上がる前に体温を測定します。
血中ホルモン測定
月経周期に合わせてホルモン検査を行い、各ホルモン分泌の状態を確認していきます。
超音波検査
排卵の有無と子宮内膜の厚さなど、卵巣や子宮に異常がないかを確認します。
子宮鏡検査
着床障害の原因となる子宮内膜炎や内膜ポリープ、粘膜下筋腫などの有無を調べます。子宮奇形が疑われる場合も検査を行います。
クラミジア・膣培養・淋菌検査
おりもの検査を行い、クラミジアや淋菌に感染していないかを調べます。陽性の結果が出た場合は、カップルで抗生剤治療を行います。
通水検査
子宮内にカテーテル・生理食塩水を注入し、卵管の通りを調べます。月経終了後から排卵前に行います。
抗ミューラー管ホルモン検査(AMH)
卵巣の予備機能を調べます。発育過程の卵胞から分泌されるホルモンがAMHです。
不妊症の治療
タイミング法
排卵を誘発する・排卵日のタイミングで性交渉を行う治療方法です。当院では、丁寧にタイミング指導を行います。妊娠のメカニズムをご理解いただきながら、超音波で卵胞を計測します。タイミング法を数回試みても妊娠しない場合は、卵管を調べる通水検査を行います。
タイミング法の流れ
月経5日目
排卵誘発剤を服用して卵胞を育てます。超音波検査を行い、月経中に卵胞が育っていないかを確認します。
月経10~12日頃
超音波検査で卵胞を計測して発育を確認します。発育が十分でない場合は、HMG注射を行い卵胞を育てます。
月経13~14日頃
超音波検査で卵胞を確認します。成熟していたらHCG注射で排卵を促進します。注射当日からタイミングを取ります。
月経15~17日頃
超音波検査で排卵の有無を調べます。排卵が確認できたら、妊娠を継続させるために黄体ホルモン剤を服用します。
基礎体温表で、高温相が続いて陽性反応があった場合は、受診時にその旨を伝えてください。次からは産科問診に変わります。